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下肢静脈瘤とはどんな病気

2026.08.16

「夕方になると脚がむくむ」「脚の血管がボコボコと浮き出てきた」——そんなお悩みを抱えている方はいると思います。
当院でも、その理由のため受診される方もいます。
今回は、下肢静脈瘤についてお話ししたいと思います。
まず、そもそも下肢静脈瘤とはどんな病気なのかについてです。

 

下肢静脈瘤ってどんな病気?

脚の静脈には、血液が重力に逆らって心臓に戻っていくための「静脈弁」という逆流防止弁が備わっています。
この弁が壊れてしまうと、血液が心臓へうまく戻れず、脚の静脈に溜まってしまいます。
その結果、血管がふくらんだり、うねったりして、皮膚の表面に浮き出て見えるようになります。
これが下肢静脈瘤です。

静脈弁は、脚の筋肉が収縮するポンプ作用と連動して働いています。
立ち仕事などで長時間同じ姿勢が続くと、このポンプ作用が働きにくく、静脈内の圧力が高い状態が続きます。
この状態が長く続くことで弁に負担がかかり、少しずつ壊れていくと考えられています。
日常の生活習慣だけでなく、弁が壊れやすい体質、つまり遺伝することも言われています。
ご両親が共に下肢静脈瘤を患ったことのある場合は、かなりの確率で発症すると言われています。

妊娠も影響します。
妊娠中は体の血液量が増えたりするためです。
一度壊れた弁は自然に元通りになることはないため、症状は基本的には少しずつ進行していきます。

見た目の変化だけでなく、次のような症状を伴うこともあります。

  • 夕方、夜になるにつれ、脚のむくみやだるさがひどくなる
  • 夜中、就寝中にこむら返りや足がつる
  • 足のかゆみ、皮膚の色が黒っぽくなっている

 

下肢静脈瘤にはいくつか種類があります

見た目や血管の太さによっていくつかのタイプに分けられます。

  • 伏在型静脈瘤: 太い血管である伏在静脈自体に逆流が起こるタイプ。血管が太くボコボコと浮き出て見えることが多く、症状も出やすいタイプです
  • 側枝型静脈瘤: 伏在静脈から枝分かれした血管にできるタイプ。比較的軽度なことが多いです
  • 網目状静脈瘤: 皮膚のすぐ下にある細い血管が青紫色に透けて見えるタイプ
  • クモの巣状静脈瘤: さらに細い血管が、クモの巣のように赤紫色に広がって見えるタイプ。見た目の症状が中心で、自覚症状はほとんどありません

 

見た目の印象だけでは判断が難しく、症状の程度と血管のタイプが必ずしも比例しないため、気になる場合はエコー検査で確認するのが確実です。

 

セルフチェックしてみましょう

以下の項目に当てはまるものがあれば、下肢静脈瘤の可能性があります。

  • 脚の血管がボコボコと盛り上がって見える
  • 夕方になると脚がパンパンにむくむ
  • 立っている時間が長い日は、脚がだるく感じる
  • 夜中にこむら返りを起こしやすい
  • ご家族に脚の血管が浮き出ている人、下肢静脈瘤の人がいる

 

いくつか当てはまる方は、一度ご相談下さい。

 

こんな時は早めにご相談を

下肢静脈瘤自体は、緊急性の高い病気ではありませんが、似たような症状の中には注意が必要なものもあります。
特に、片脚だけが腫れている・強い痛みがある・熱感があるといった症状は、深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)、血栓性静脈炎、蜂窩織炎などの、別の病気の可能性があります。
こうした症状がある場合は、様子を見ずに早めの受診をおすすめします。

 

命に関わる病気ではありませんが

下肢静脈瘤は、命に関わる病気ではありません。
「見た目が気になるだけだから」と様子を見ている方も多くいらっしゃいます。
ただし、進行すると皮膚の炎症や色素沈着、まれに潰瘍(皮膚のただれ)につながることがあります。
自然に良くなることは通常はなく、今が一番軽い状態です。
症状が気になる場合は、一度ご相談下さい。

 

どうやって診断するのか

通常は、エコー(超音波)検査で静脈弁の状態や血液の逆流を確認します。
当院でも、まずはエコー検査で確認します。
痛みのない検査で、その場で見ながらもご説明できます。
見た目だけでは分かりにくい、皮膚の下の血管の状態まで詳しく調べることができます。

 

次回は

「なりやすい人の特徴」についてお伝えします。
立ち仕事の方や、ご家族に静脈瘤の方がいる場合など、ご自身に当てはまるかどうかのチェックにお役立ていただければ幸いです。

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休診日:木曜日、日曜日、祝日
※下肢静脈瘤の手術は
平日13:30-15:30、
土曜13:30-17:00(完全予約制)

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