健康診断の結果、「血圧:要受診」「要精査」の文字を見つけて、ドキッとされた方も多いのではないでしょうか。
今回は、血圧の基準値や自宅での正しい測り方、受診の目安についてお伝えします。

血圧の基準値
血圧には「診察室血圧」と「家庭血圧」という2つの測り方があり、基準値が少し異なります。
- 診察室血圧:140/90mmHg以上で高血圧
- 家庭血圧:135/85mmHg以上で高血圧
家庭血圧の方が低めに設定されているのは、医療機関で測ると緊張して数値が上がりやすいためです。
他には、歩いて来院した直後に測定するとどうしても高い数値がでます。
緊張状態や動いた後では通常誰でも血圧は高くなります。
そのため、日々の体調管理には、ご自宅での測定がとても役立ちます。
ちなみに、目標血圧は年齢、性別、持病に関わらず下記です。
- 診察室血圧:130/80mmHg未満
- 家庭血圧:125/75mmHg未満
なぜ健診で引っかかるのか
もし健診で血圧が高く出たからといって、すぐに高血圧と決まるわけではありません。
- 白衣高血圧:病院や健診会場という環境で、一時的に血圧が上がること
- 測定時の状況:直前の運動、睡眠不足、気温の変化(特に冬場は上がりやすい)なども影響します
1回の数値だけで慌てる必要はありませんが、「たまたまだろう」と自己判断せず、ご自宅でのリラックスしている状況で継続して測ってみることが大切です。
実は、血圧は季節によって変動します。
普通は、夏場には血圧が低めに出て、冬場になると高くなる傾向があります。
「季節でこんなに変わるとは知らなかった」と驚かれるのをよくお見かけします。
これは気温が上がると血管は拡張し、気温が下がると血管が収縮し血圧が変動しやすくなるためです。
夏に良い数値だったからと安心していても冬は数値が上がってしまうケースや、逆に冬はお薬で安定していても今年のように特に暑い夏では下がり過ぎているケースも少なくありません。
季節の変わり目こそ、家庭血圧をこまめにチェックしていただきたい時期です。
自宅での正しい測り方
家庭血圧を正確に測るには、いくつかコツがあります。

- タイミング:朝(起床後1時間以内、排尿後、朝食・服薬前)と夜(入浴後しばらく経ってから、就寝前)の1日2回
- 姿勢:椅子に座り、背もたれに寄りかかって1〜2分安静にしてから測定
- 腕の高さ:心臓と同じ高さにカフを巻く
- 機器:上腕式の血圧計を選ぶ(手首式は誤差が出やすいため)
測るたびに数値が異なる、だんだん下がっていく、ということをよくお聞きしますが、大きな差がない安定した2回の平均を取るとより正確な値が把握できます。
血圧手帳やスマートフォンのアプリに記録しておくと、診察時にも役立ちます。
次回は、「血圧が高いと言われたら、実際どうすればいいのか」についてお話しします。